「相変わらず綺麗やわあ」
お菊さんに着付けをしてもらった着物は
はっきりとした濃い紫の布地だった
そしてそこには
無数の蝶が舞っていて
私には大人っぽすぎる感じがした
さらにお化粧もされ
男の格好をしていた私は
きれいさっぱり消え去った
現代のメイクとはまた少し違って
白い肌、ピンクの頬、真っ赤な唇
本物の芸子さんみたいだった
「他の芸子には上手く話してあります。私らもサポートするから頑張って」
そうお菊さんは言って
私の背中をぽんっと押してくれた
これは後から聞いた話だが
お菊さんは新選組と中が深く
何かあればこうやって助けあっていたという
ほんとお菊さんって何者なのか分からない…

