月明かりと薄桜 -誠の絆-



「助けてもらってお礼も言えないの?」



その意地悪じみた口調はいつもの沖田さんだった


ちらっと横目で私を見て

またふいっ。


確かに助けてくれたのには変わりない

沖田さんが来てくれていなかったら

私は死んでいたわけだし…




「あ、ありがとうございました」



そう言うと彼はふっと笑みをこぼした


なに?

私別に変なこと言ってないよね?

感謝の言葉を言っただけだよね?



「彼が教えてくれたんだけど」



少し不機嫌そうに彼が見た先には

あの美少年がいた