月明かりと薄桜 -誠の絆-



すると沖田さんは

部屋から何かを持って出てきた

そして"それ"を私に向かって投げつけた



「君にあげるよっ」



大きく弧を描いて飛んできた"それ"を私は両手で掴まえた


そして月明かりに照らされた"それ"は間違いなくあの本だった


なんで沖田さんがこの本を…?



「なんでって顔してるね」




そんな私の気持ちはすぐ読み取られてしまったみたいで


彼に得意げな表情をさせてしまう

そして彼はそんな表情のまま話を続けた