「いただきまーす!」


…何時間かかったかな

日も暮れたころようやくお蕎麦は完成した

わんこそばでもするのかっていうくらい

尋常じゃない量なんだけど…


広間にはズルズルと蕎麦をすする音が響く

まあ美味しそうに食べてるしいっか



けど…


「あの、沖田さんは?」

「知らぬな。」


さっきから沖田さんの姿を見かけない

隣に座っていた斎藤さんに聞いてみるも

彼も知らないと言う


夕食食べないつもりなのかな

食べないと体力もつかないのに

ならば




「沖田さんの部屋に行ってきますね」

「御意」



私は沖田さんの分のお蕎麦とお豆腐を確保して彼の部屋へ向かった


あと少しで平助くんたちに食べられちゃうところだったよ…