月明かりと薄桜 -誠の絆-



「一君…恨むからな…」

「好きにしろ」



キッと悔しそうに斎藤さんを睨む平助くん

本気の目じゃないのは分かってる 

だからこそそんな平助くんが可愛く見える



そしてそれを適当にあしらう斎藤さん



そんな二人を見ていると微笑ましくて仕方なかった


そして彼は一言加えて自分の部屋へ向かった



「はーじめくん!抜け駆け禁止だからな!」


私の頭の上には

一気にたくさんのはてなマークが浮かんだ



「さあな」


ま、まさかの斎藤さんまで…

遊ばれてる気しかしないよ…



でも、屯所内の空気が

夜中と比べて少し明るくなった気がした

そう思うと今はそんな二人の会話さえ嬉しく思えた