月明かりと薄桜 -誠の絆-



「大丈夫だ!お前のおかげでいつもの俺に戻れたよ!」


真っ直ぐすぎる彼の瞳は

私には眩しすぎるくらいだった

でもそんな彼の笑顔を見るとほっとする


いつもの…元気な平助くんだ



「良かった…って斎藤さん?」


気づけば平助くんの後ろには斎藤さんが立っていた


平助くんと話していたせいか全然気づかなかった…


そんな斎藤さんは稽古終わりなのか、額にうっすらと汗を浮かばせていた



「は、はじめくん!?」

「すまない、驚かせてしまったみたいで」


斎藤さんに気づいた平助くんは

すごい早さで後ろを振り返って

声まで裏返していた


そんな平助くんとは対称的に

相変わらず落ち着いている斎藤さん


ほんとに二人って真逆なんだなあ…