月明かりと薄桜 -誠の絆-


…ええ!?

寝るって左之さんと…!?


「で、でもお布団一枚しかありませんよ?」


「同じでいいじゃねえか」


…即答

ここで駄々をこねても彼は私を部屋に返してくれないだろう


その証拠に

私はもう既に彼によって

布団の中に引きずり込まれていた

 

「お前も早く寝ろよ〜」


向き合うように横になる二人

呑気にあくびする彼と

心臓がうるさくて仕方ない私


左之さんの瞳はとろんとしていて

その瞳はあっという間に閉じてしまった


もう少しその目を見ていたかったなあ…

なんて、そんなのは冗談