「そろそろ良いか?」


先生が聞く。



「「あ、はい」」


2人も今の状況を理解したのか、大人しくなった



「じゃあ、今から部室に案内する」



そう先生が言ったので、私達は会議室から出た。


とぼとぼ歩いていると


「地下室へはこの扉から行ける」


と倉庫の扉を指さした



「あのー?ここ倉庫ですけど?」


なにいってんのこいつみたいな顔をして聞く颯汰



「中に入れば分かるさ」



ガチャッと倉庫の鍵を開けて中に入ると
埃を被った学校用品が沢山置かれていた



「うっわー…埃やばいよここ!!」


愛美が顔をしかめながら倉庫の中を見る



「てか、ただの倉庫じゃないっすか!!!」


「まぁまぁ…」


私は、怒ったように言う颯汰をなだめる


あれ!?彼方くんは!?




慌てて暗い倉庫の中を見ると彼方くんは一点をじっと見つめ、ゆっくりとそこに向かって歩いて行った




「ここに扉がある…。」