「俺は頭脳の方が良いな…。一応武術も心得てるけどそこにいる颯汰には負けるし、判断力とか劣ってそうだからな」



「おい、前半良かったのに最後のなんだ!!!貶してるだろ!!!!!」




「さぁ、なんのことだか?」



なんだかんだ2人は仲良いんだね!
微笑ましいなぁー




「奏は動く方がいいタイプなのかな…?」


愛美が遠慮がちに聞いてくる




「いやー…私運動はさっぱりだからなぁー…それにパソコンとかの扱いは慣れてるからそっちで役に立ちたいな〜!」




「じゃあこれで決定ね!!あたしと羽村が現場で動く!奏と松田が指示を出す!!」



上機嫌でいう愛美




「あれ?俺現場決定なの?」



驚いた顔の颯汰



「うるさいわね〜…あんたは馬鹿らしく動いてなさい!!!」



愛美さん怖いよ…!



「わかりました…でもばかじゃ…」




「え?なんか言った?」



「いえ…なんでもないです…」



颯汰…愛美の尻に敷かれてますよ!!!!




「痴話喧嘩は他所でやれ。さっさと部室案内してください」




「そんな言い方ないだろーかなちゃん?」




「か、かなちゃん??」



なんだこいつという感じでギロッと颯汰を睨む。



「だって彼方だからかなちゃん」



悪びれた様子もなく言うなよ……




「その呼び方だけはやめてくれ…あぁぁぁ…姉を思い出す…」



あっ…これは小さい頃お姉さまたちに女装とかされたパターンだわ…



「へぇー…面白いこと聞けたぜかなちゃん♡♡」



「お前…覚えてろよ…」