「ま、まって…!!」

未だに手を離さず、みさきを引っ張るように病院の廊下を歩く大介の後を転ばないように必死に小走りで歩いていたみさき


ー…な、なんで怒ってるの?

後ろ姿だけでも、彼は怒ってると判断がつくほどに不機嫌な雰囲気がでていた


ピタッー…


必死に小走りで歩いていたみさきは急に止まった大介の背中にドンッと顔をぶつけてしまった

「ひひゃい…」と鼻を手で押さ数歩下がり、立ち止まった大介の背中を怪訝そうに見上げた