「それで、記憶は戻るのでしょうか?」
「精神的な記憶喪失なので、それはなんとも…」
先生とお母さんが話をしている中、大介は泣きそうな表情で俯きその姿をみさきは苦しげにみつめていた…
ー…なんで、私は忘れたいなんて思ったんだろ…大介くんの泣きそうな顔をみてなんでこんなに胸が苦しいのかな…
「精神的な記憶喪失は、急に思い出そうとすると更に悪化してしまう場合があります。ですので、焦らずゆっくり現実と向き合って気長に思い出していきましょう。」
「……はい」
先生は不安げにしていたみさきの顔をみて優しく微笑みかけ頭を撫で、みさきは少なからず先生の言葉と行動に安心にした表情を浮かべていた。
パシッー…
「失礼します、みさきさん行こう」
みさきの頭を撫でていた先生の手を大介は払いのけて、みさきの手をつかむと診察室を後にした


