「なに、みさき?大声で…」

「みさきさん…?」

私の叫んだ声に二人は驚き私の方を振り返りお母さんは怪訝そうに、大介くんは不思議に私をみつめていた

「お、おかあさん…彼氏って…?この、大介くん?は私の彼氏…?なの…?」

困惑しながら発した私の言葉に、お母さんはびっくりしたような顔で

「なにいってるの、みさき…大介くんはあんたの彼氏じゃない…」

「え…だって、私……彼氏なんて一回もできたことないし…そもそも、大介くん?この男の子知らないよ…?」

そういうと母は先程より驚き目を見開きみさきをみつめ、大介は顔を真っ青をにしみさきの肩を掴み…

「いた…っ」

「みさきさん…?なに、たちの悪い冗談を言ってるんです…?」

「ホントに私、あなたのこと知らない…」

「……っ!?」


ホントに知らないというみさきに
肩を掴んでいた大介の手はゆっくり離れ、真っ青な顔はこの世の絶望のような顔をにかわり…


みさきの言葉に誰もが言葉を失い、そして…