ステルンベルギア


家に向かって歩いているときにふと彼の姿が浮かんできた。

血塗れで倒れていた彼になんとなく見覚えのある気がしてモヤモヤする。

「…んー、誰だったかな」

しかしいくら考えても出てこない。

まぁ、ここまで考えて出てこないということはあまり自分に関係のない人だろう。そう思うことにして歩くスピードを上げた。

家に着くと素早く携帯を回収して家を出る。

浮かれて家を早く出たのが正解だった。

携帯を家に忘れるということは地獄の始まりだ。

特に友達と連絡を取るとか、そうゆう事は一切無いけれどなんとなく携帯を側に置いておかないと落ち着かない。

また、再び、あの道を通る。

なんか…何回も見に来てる人みたいで嫌だなぁ、とコソコソと通り過ぎる。

あの男性はいつの間にか救急車に回収されたらしく血の跡と車の部品が落ちているだけだった。