ドS王子はドM彼氏

「美佳…」

美佳の肩が少し震えた

「海斗…」

ふわっ____

「っえ?」

いきなり美佳が俺に抱きついてきた

「…っ、もう、大丈夫、だから」

泣いてるのか?

「辛いよね…親に裏切られて、彼女に裏切られて、子猫を捨てた人間が憎くて」

俺は、泣いて頷く事しかできなかった


「ねぇ、海斗…私、海斗のことが好き」

「それ、本当か?」

「本当だよ、嘘なんてつけない」

「ありがとう。俺も、子猫を美佳が拾ったその日には、俺は美佳に一目惚れしていたんだ」

美佳、ありがとう。

この日から俺と美佳は恋人になった