よし、こんな心じゃ大多和くんが手に入らないぞー。


今日も元気に行ってみよう!


「天沢。」


「なに?」


「俺、1年1組松山真吾だ。
俺と付き合え。」


ずいぶん情熱的だ。


普通科1年1組って優秀クラスだ!
そして、大多和くんのクラスでもある。


この学校は、普通科もクラスわけに意味があり、1組が優秀クラスでそこから5組まで分けられている。


ついでに私は4組でございます。


「聞いてるか?」


「う、うん…。
それよりなぜ私のこと知ってるの?」


「それは当然知ってるだろ。
大多和にいつも会いに来て、“好きです”って言ってる子だからな。」


私もしかしてA組の有名人?


「それはそうだけど…
なら私が、大多和くんのことが好きってわかってるのに告白を…?」


「天沢の根性に惚れたんだよ。
俺は、顔とか気にしない。」


私ってやっぱりブスってことだよね…。


「ちょっと考える時間をちょうだい。」


「わかったぜ。」