「天沢 姫華さん
あなたはこの女性を
健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

「はい、誓います。」

「大多和 光さん、あなたはこの男性を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

「はい、誓います。」


おめでとう!!


いよいよ大多和君の言葉

「大多和 良樹さん、あなたはこの女性を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

「はい、誓います。」

なんか悲しい。
この夢を何回見たか…


「川中 姫華さん、あなたはこの男性を健康な時も病の時も富める時も貧しい時も良い時も悪い時も愛し合い敬いなぐさめ助けて変わることなく愛することを誓いますか?」

「いいえ…誓えないわ!」

その瞬間会場はざわめいた!


大多和君も姫華さんの顔を見てすごくびっくりしていた

「良樹君も誓えないはずでしょ。
やっぱりこんなのおかしいわ!

私は良樹君のこと好きだけど良樹君は別の人を思ってるわ。」   


「俺は…」


「良樹!
お前がはっきりしないと姫華さんに迷惑だぞ。」


「お爺様ごめんなさい。」


「いいよ、これは川中家とはもうきちんと契約を白紙にした話だからこれからは良樹の好きなようにしなさい。」


え…
大多和くんは他に思ってる人がいたの?


「川中!
後でちゃんとするからな…。」   


そして大多和君は段に降り私の前へ来た


「友子行くぞ!」


「え…。」

  
「本当にすみませんでした。」 
 

私は両親の顔を見ると微笑んでいた