「友子、友美、春樹も行くよ。」


「はーい。」


私のお兄ちゃんと初めて会う


とっても緊張するそれと同時にワクワクする!


そんなこと思ったら罰が当たるかしら


そんな気持ちでお墓に到着した


「あれ…
いつも行く天沢家のお墓じゃない!?」


「良樹は納骨堂っていうところに入ってるんだよ。」


「そうなんだ。」


「お兄ちゃんに会えるね。」
  

「そうだね~。
友美、春樹はお兄ちゃんがいるって聞いて嬉しかった?」


「私は嬉しかったよ。
だって春樹よりも絶対いいお兄ちゃんだと思うもん!」


「友美!!
あとでしばいてやる。
俺だって兄貴がいると聞いて嬉しかった。父さん以外女だからな。 

兄貴がいたら楽しかっただろうな…。」


「そうよね…。
私はね、お兄ちゃんがいるってより双子ってことが嬉しかったな。」
   

「お父さん!
ずっと気になってたんだけど法事とかどうしてたの?」   


「身内だけでやってたんだ。 
亜美菜ちゃんも一回だけ来てたな。」


「なら私達だけ知らなかったってことになるよね?

なんで今まで教えてくれなかったの?」


「それはお母さんが答えるね。
最近までお父さんも私もずっと良樹のことを引きずってしまったら言うことができなかったの。 

なかったことにしたかったのよ。

でもね、友子は夢を追い
友美と春樹は中学になりみんな立派に育ってね後悔しなくなったから言ったのよ。

本当にごめんね。」


「そんな謝って欲しかったわけじゃないのに…。

でも本当のこと言ってくれてありがとう。」


「ありがとう、パパ、ママ。」 


「ありがとう、父さん、母さん。」


兄弟それぞれお礼を行っていよいよ納骨堂に入る