そして私の大ッキライなピストルの合図でスタートした


みんなの歓声があがり
私も一生懸命頑張った。

と言っても…

「もえもえファイト!!

かわいいよ!!

萌える~」


「ピーすちゃん

走る姿もきれい~

歌もきれいだー。」


まぁ…私の歓声は全くあがらないけどね  


そんな私が引いたくじは…


なんと


「文化祭に侵入し普通科男と女一人ずつ連れて来い!」


ラッキーだよ


普通科なら知ってる人いっぱいいるじゃん~。



でも…普通科の校舎まで行くのに時間かかるよ!!


とにかく私は一生懸命走った。


文化祭はすごく盛り上がっていて誰に声をかけようか迷った…


ん…姫華さんがいる!!


「姫華さん!!
ちょっと付き合って。」


「なんで?
まぁ、行ってあげてもよろしいですが友子さんに力をかすのは嫌だ。

だから他をあたって!」


「わかったよ…。」


「でも面白いからついて行ってあげる。」


「それはどうも。」


そして私は人探しにまた戻った


あれ?
なんで…大多和くんだ。


「うちの旦那を使おうとしてるの?」


「うん、ちょっと借りるね。」


「大多和くん!!」


「なんで友子がいるんだ?
それに川中まで…!?」


「実はね…
というわけで協力して!!」


「わかった。
川中もうこなくていいぞ!
女は俺が声かければ付いて来るしな。」


大多和くんが協力してくれるなんて!!


こんな嬉しいことなんてないよ


「しょうがないから私がお供するわ。」


「ありがとう、姫華さん。」


なら早速走るよー。



そして私達は会場へと走った


「なんで大多和くんは文化祭にいたの?」


「クラスの当番で一度戻ってたんだよ。
ちょうど戻る予定だったからついでだよ。」


「そんなんだ。」


それでも嬉しくてニヤニヤしながら走ってた。