月日が流れるものは早いものでいよいよ体育祭が始まります。


私が倒れたことなんてもう過ぎたことみたいにみんな人使いは相変わらずだし。

　
大多和君にお礼言ったときは…


｢は、何勘違いしてる？
お前が俺の前で倒れるからそうするしかなかったんだよ。
このぐらいで倒れるとかやっぱり馬鹿だな。｣

　
そう言われたんだよ…。


｢“大丈夫だった？”の一言もないし…。
でも、今日がこれで最後。｣


｢何独り事言ってるんだ？
気持ちわりー。
それよりピストル撃つの次おまえだぞ。｣　


｢え…。｣


｢頑張れよ（笑）｣


｢え！ピストルこわいよ。｣


｢お前は幼稚園児か？｣


｢だって大きい音苦手だもーん。｣


｢おい天沢さっさと来い！！｣


｢あ、先生怒ってる。
行ってきまーす～。｣