そして次の日。


「友子ー、余計なことしなくていいって言ったのに!」


「でもやっぱり誤解は説かないとと思って…。
それにどうせ大多和くんには嫌われてるんだから、何言ってもいいでしょ。」


本当に嫌ってるのかな?
良樹くん…。



ピンポーン


「はいー!」


「大多和です。」


「もう亜美菜来てるよー!
鍵開いてるから入って。」


『おじゃまします。』
  

「いらっしゃいー!
光君忙しいのにごめんね。
大多和くんもごめん…。」


「いいよ、全然俺らを捨てた親のことだし。
逆にいろいろありがと…。」


光くんあんなにいつも明るいのに。


「で、あいつに何言われたの?」


「…まぁ、大多和くんも光くんも中に入って。
亜美菜も待ってるよ。」


「お兄さんたち、こんにちは!」


「友美ちゃん、こんにちは。
春樹くんも、こんにちは。」


「二人共部活?」


「うん。」


「友美さっさと行くぞ。」


「春樹待ってよー。」


「お二人ともごゆっくり。」