「いよいよ結果発表です。」


「まずは脚本賞です。」


「第八位…」


次々呼ばれていった。


そしてなんと!!


「第二位…『歌の少女』を脚本した
西川真矢さん。」


え…


「真矢すごいよー。」


「やったな、真矢!」


「私選ばれたの?」


「そうよ早くステージに!」


「ありがとう。
友子、丘!」


「すごいねー、真矢。
お待たせ、脚本賞の結果発表の途中から来ちゃた!」


「真梨、今度一緒にお祝いしようね。」


「俺も…。」


「橋元君は、特別にお祝いしないと。
私達と一緒じゃダメだよ。」


「真梨の言うとおりよ。
私ももしその立場だったら、特別がいいもん。」


「もしかして特別な人がいるの?」


ふゆのちゃんだ。


「片思いだけど…。」


「私だって片思いだったよ。
ねー、鋼くん。」


「ふゆの…中学時代はゴメンな。
しかし、友子らしいな片思いなんて。」


「うるさいなー。」