よし帰ろっと!

 
「天沢、お疲れ。」


「甘野君こそ。
演技やっぱりうまいよ。」


「俺はずっと続けてるからな。」


「そっかー。」


「天沢は、みんなに期待されてんだな。」


「え…、そんな事ないよ。
今日だって私だけ注意されちゃったし~。
私って本当に、主役やっていいのかな?」


「当たり前だろ!
天沢のために作られた台本なんだぞ。」


「どういう事?」


「西川は、天沢にもう一回演劇して欲しかったらしいと。
だから、中学のメンバーでもう一回やることになったんだ。
天沢のためにみんなが集まったんだ!
だから主役は、お前しかない。」


「そうだったの…。
甘野君教えてくれてありがとう。
わたし頑張るから!」


「それでこそ、天沢だ!」


「どういう事よ!」


「まぁまぁ。
練習付き合ってやるからな。」

 
「ありがとう。」

 
「明日な。」



「うん。」


そっかー、私のためだったんだ。


なら頑張らなくちゃ!