学校でも脚本を読んで。

「おい友子!」


大多和君だ!


「お前今日学級委員の仕事だろ。」


「ごめん。」

忘れてた…。


「で…何読んでんだ?」


「私が今度演劇する脚本だよ。」


「お前が演劇?」


「そうよー、中学時代は演劇部だったの。」


「へー、意外だな。
まぁ、せいぜいみんなに迷惑かけんなよ!
お前の事だ、どうせセリフ忘れて迷惑かけているだろ!」


「大多和くんってエスパー!?
なんでわかるの?」


「そりゃ、わかるだろ。
お前馬鹿だし。」


「うるさいなー、こんな私でも主役だから!」


「お前が主役?
その演劇大丈夫か?」


「大丈夫です!!
夏本番だから見に来る?」


「わかった...。
見に行ってやる!」


「うわー、嬉しい!!
ありがとうね。
約束だよ。」


「とにかく仕事するぞ…。」


「なんでこんなに冷たくしてんのに、まだ俺の事好きで入れるわけ?
俺のほうが調子狂う…。」


「大多和くんなんか言った?」


「とにかく行くぞ。」


「はーい。」