「大多和くん!」


「…友子。」


「また一組なんだね。」



「当たり前だろ、お前はまさか下がって最下位クラスにいることはないよな!」



「もうわかってるでしょ!
留年しなかっただけまし。」


「あッそう…低レベル。」


いつもの通り話せた!


慎吾くんと付き合い始めたのは、3学期の1月だから…二ヶ月ぶりに喋った。


「久しぶりだね~!」


「…テメーが避けてたんだろーが。」


「毎日押しかけてたからね、私!」


「でも彼氏出来てよかったな…。」


「もう別れたよ…。
彼氏と付き合ってわかったよ。
私本当に大多和くんのことが好きみたい…。
また毎日追いかけるからよろしくね!」


「あと二年後に俺は、結婚するんだけど…。だから諦めろ!」


「いいえ、あと二年間もあります!
その間に大多和くんのハートをゲットして、姫華さんとの結婚をやめていただきます。」


「何夢みたいなこと言ってんだ。
俺が仮にお前の事ご好きになったとしても、川中との結婚は中止にならないから。」


「でも…。」


「でもじゃねー。
友子もしつこいぞ!
お前のためだ、もう俺に関わるな!」


「無理よ!」


「いい加減にしろ…。
…テメーみたいなブスと一緒にいるだけで、寒気がするんだよ!」


「ひどい…そこまで言わなくても。」


「そうだ俺はひどいんだ。
もうこれ以上近づくな!」