「もしもし??」
「春子、ごめん!今日は未来くんと晩ご飯食べてくれる?」
「えっ??」
「今日の仕事が長引いちゃって…お父さんもお母さんも帰れそうにないのよ…」
「そ、そうなんだ…お仕事頑張ってね。」
そう言って電話を切ると
未来が不安そうに私の顔を覗き込む。
「どした?なんかあったか?」
「…ん、お母さんたちの仕事が長引いちゃって、今日は帰れないって。」
「…そうか…今日は俺の家に泊まってけば?」
「えっ?!」
夕飯は一緒に食べようかな とは思ってたけど…
まさかのお泊まり発言にドキドキしてしまう。
「春子1人で夕飯とか、ロクなもの食べれないだろ?」
「そ、そんなことないよ!」
「それに。いくらこの辺りが平和だとは言え、お前1人きりなのは…俺が心配。」
未来がぶっきらぼうに、少しだけ顔を赤くして答える。
「…」
何で心配なの?
そう尋ねようと思ったけど…
きっとそれが未来の優しさだと思って
言葉を飲み込んだ。
「で?どーすんの?俺の家に泊まる?」
「しょ、しょーがないから泊まってあげる…」
「かわいくねーな、お前。」
「すいませんねぇ。」
不思議。
未来と話してると今日あった 林くんとの出来事さえ忘れられそうな気がする。

