「ただいまー」
「東夜、おかえり」
「姉ちゃん…」
帰ってきた東夜は、なんだか様子がおかしい。
さっきまで蓮くん見てウハウハしてたくせに、
どうしたんだろう…?
「東夜、
何かあったの?」
「姉ちゃん…。
レンさんと付き合うの、オレは反対だ」
「え…?」
なんで?
どうしていきなりそんなこと…?
「あの人はモデルだ。
今人気急上昇中だし、
男だけじゃなくて、女性にだって人気あるわけで、
いろいろ、トラブルとかあるだろうし…」
「あ、うん。それは、ちゃんと気を付けるから」
そういうのは、わかってるつもり。
普通の恋人らしいことは出来ないと思うけど、それでも別にかまわない。
「……姉ちゃん、
レンさんじゃなきゃ、ダメなのか?」