好きなんだよ、バカ





「あ、蓮くん…
じゃあ…」



「うん…。
明日は、もっと話そう」



「うん!」




蓮くんに手を振り、家に入ろうとした時




「あ、姉ちゃん。
今帰り?」



「東夜(とうや)!」




どこかに出かける様子の弟と鉢合わせた。




「てか姉ちゃんその人彼氏?……───



って、え?
もしかして、レン!!?」



「え?」




東夜は蓮くんを、目を輝かせながらまじまじと見ている。



…あ、そっか。



東夜の買ってる雑誌に、蓮くんが載ってるからか。




「ホントにレンなんすか?」



「そうだけど」



「すっげー!!
姉ちゃんと、付き合ってるんすか!?」