好きなんだよ、バカ









──────





「大丈夫?」



「…え?」



「具合悪いのかなって」




蓮くんと二人で帰り道を歩いているけど



さっきの晃汰の顔を思い出すと、なんだか申し訳ない気がしてきた。



…だからって、冗談って言えばよかった?



そんなわけないよね。私はちゃんと正直に言ったんだし、私が悪いわけじゃないよね。




「大丈夫!元気だよ!」



「ならいいんだ」




そういえば、



同じ中学ってことは、蓮くんも方向一緒かな?



あ、だから一緒に帰れるのか。




「あ、私の家ここです」



「え!ちかっ!!」




学校から家までは、歩いて5分くらいかな?



そう考えると、こういう時って物足りないなぁ…