「ご、ごめん、
待たせちゃった…?」



「ううん。平気。
帰ろっか」



「うん「ちょっと待て!」




止めた晃汰は、私の腕をぐっと掴んだ。




「い、一緒に帰るのか?」



「え…あ「当たり前だろ、
付き合ってんだから」




蓮くんはそう言うと、



私と晃汰の間に割って入るようにして、腕を掴んでいた晃汰の手をほどいた。




「…は?
付き合ってるって…え?」



「行こ、南月ちゃん」



「待て!
さっきまで付き合ってなかっただろ!
どういうことだよ!
冗談か?あー、冗談だろ!」



「冗談じゃないから。



───南月ちゃんは、俺の彼女だから」