好きなんだよ、バカ












邪念のせいか、



いつもの調子が出なくて負けてしまった。



あのタイミングで言うとか、ずりぃ…




「ご、ごめん…
私が
こ、晃汰の足引っ張ったから、負けちゃった…」



「……っ///」




まだぎこちないけど、



『晃汰』って、呼んでくれることが、たまらなく嬉しい。



俺今、絶対顔赤い…。




「……別に、俺もフォローしきれなかったし、
お前が悪いわけじゃねーから」




見られないように、綾瀬に背を向ける。



だせぇ……



先輩は、『蓮くん』って呼ばれた後も普通に話してたのに



俺は、目を合わせることすら恥ずかしい。







いつからこんなに綾瀬にハマってたんだろう…。