好きなんだよ、バカ




思わず出た大きな声に、



対戦相手の二人が、心配そうにこっちを見たのがわかった。




「あ……わり、
始めていいぞ」




コートに入ると、綾瀬も俺の横に来て




「足引っ張ると思うけど…
頑張るね…



……こ、晃汰!」




……え?



今、え?……え!?



幻聴?



でも



綾瀬、顔真っ赤だ。



かわいい……って何考えてる!



邪念やめろ!!