好きなんだよ、バカ




「お昼の時も思ったんだけど、
香水?」



「香水は、つけてないです!」



「え、じゃあなんだろ」




きょとんとしながら、当たり前のように私の目の前に来て



さらに顔を寄せると、先輩は遠慮がちに私のにおいを嗅ぎはじめた。




「あ、シャンプーかな?
石鹸っぽい匂いする」



「……ぅぇ……わ…っ」




先輩が私の髪を掬ってそう言う。



やだ、何、恥ずかしい…。



近い、し、



先輩がイケメンすぎて直視できない…!!