好きなんだよ、バカ




もうやだ。バドミントンなんて選ぶんじゃなかった…。




「つーかお前、肩に力入りすぎ。
肩じゃなくて、手首使え」



「…?」



「お前日本語もわかんねーのか」




わかりますよ!わかりますけど…!



言われたこと突然出来るわけないし…




「えと…こう?」



「ちげーっつの。
だから」




あまりにも下手くそな私を見かねたのか、



高木くんは後ろから私に覆い被さるようにして、動きを教えてくれた。




「こうだ。わかった…か」



「ありが…」




お礼を言おうと振り向いた瞬間。



高木くんはものすごい勢いで私から離れ、壁に手をついて肩で息をしていた。



……え、大丈夫?



もしかして息止めてたとか?



……ハッ。私そんなに体臭がひどいのか!?



今後はあんまり近付かないようにしよう。そうしよう。