ぷっ、とバカにしたように笑い、



アイツはポケットに手を突っ込んで、友達と共に教室に戻っていった。



ムカつく~!!











「あれ。
ナツ、遅かったね」




第1美術室で先に道具の準備をしていた、友達の星菜(せいな)が、遅れて美術室にやって来た私に言った。



星菜は、今日は準備当番で、
絵の具や筆の準備のために先に来ていたのだ。




「まあ、ちょっと」



「ナツは期待の星なんだから、
遅刻とかサボりとかやめてよ~?」




パレットを洗い、水を丁寧に拭き取りながら言う。



なんていうか、その笑い方が上品だなぁって思う。