助けてくれたのは、



山岡先輩だった。



高木くんの腕を掴んでくれているおかげで、



力が抜けて、高木くんから解放された。



……うぇー助かった。




「や、山岡先輩、ありが…」



「お前誰?
南月ちゃんとどういう関係?
馴れ馴れしすぎじゃない?」



「はぁ?“南月ちゃん”?
お前こそ馴れ馴れしすぎなんだよ」




あ、あれ、



高木くんと山岡先輩が険悪ムードに…!



って、




「ちょっ…!
先輩なんだから、お前なんて言っちゃダメだよ!」



「うっせぇ
お前は黙ってろ」




───カッチーン



なんだコイツこのやろー。