山岡先輩も「あん時の晴希は大変だったなー」なんて言って、3人で会話をしていると。
「───おい」
……聞きたくもない声が聞こえた。
この声はわかってる。
「何を盛り上がってんだよ。
前園さんが寂しそうだろーが」
そう言って私にヘッドロックをかけてくるのは
……高木くんだ。
「いたっ、痛い痛い!!ギブギブ…!!」
「さっきはよくも逃げてくれたよなー。
おまけに人混みで探しづらいわ、
見つけたら話に花咲かせてるわ、
ホントにお前どういう神経してんだ、あぁ?」
し、知るかぁー……!!
ほ、ホントにもう、ヤバいよぅ……
意識が飛びそうになった時。
「痛がってるだろ。
女の子にそんなことすんな」



