好きなんだよ、バカ




どうしよう。



晃汰を、“男の子”として意識した今、



胸がドキドキして、おさまらないよ…。




「晃汰」



「…なに」



「…好き」



「…俺も」




晃汰の手が、私の頬に触れて



晃汰の顔が、徐々に近付いてきた……そのとき。




「晃汰ぁー!!!」




晃汰を呼ぶ声が聞こえて、近付いてくるのがわかった。



この声って…




「…なんでお前がいんの」



「だってだって!
授業の途中で女を追ってっちゃうから!」



「…うっぜ」




やって来たのは、



晃汰の未来のお嫁さん発言をしていた、愛さんだった。