アイツの顔、真っ赤になってた。



あの顔、すげぇ可愛いんだよな…



ってバカ。諦めるって言ったそばからなに言ってんだっつの。



だからか、



この渡されたものを見たら



決心が、揺らいでしまう気がした。



捨ててもいいって、言ったよな。



だったらもう、捨てて



キッパリお前を…




「晃汰」



「……っ、優哉…」



「それ、
捨てるなんて考えんなよ」




……ば、バレてた。



けど、捨てんなって言った優哉は、とても真剣で。



やっぱり俺の決心は、揺らいだんだ。