好きなんだよ、バカ




そして少しの間があって、



彼はブハッと吹いた。




「噛んでるし!
そんな慌てて話さなくてもいいのに。
たしかに俺は、モデルやってますよ」




うわぁ!マジだぁ!



弟が読んでたメンズの雑誌に、この人載ってた。



すごいすごーい!!




「っていっても、
芸能科じゃ普通だよ?」



「えっ、
そうなんですか!?」



「うん。
結構みんなモデル経験アリ」



「ほぇー……」




ここの学校って、そんな凄い人たちが集まってるんだ…




「すごいなぁ……」



「ははっ。
でも俺ら、前にも会ってるけどね」



「……ほぇ?」




ん?



衝撃的な発言に、一瞬反応出来なかった。



やっと反応しても、間抜けな声が出てしまった。