好きなんだよ、バカ









……なんで?



……どうして



無視するの…?




「晃汰!!」




名前を呼んでも



彼は振り向いてくれなかった。



『お前が好きだ』



『お前を振り向かせられるように、頑張ろっかな』



そう言ったくせに。



どうして……




「晃汰っ!待って!」




自分でも、何でそう思ったのかわからないけど



蓮くんとの約束を放って、



私は晃汰を追いかけた。