好きなんだよ、バカ




あり得ないことを言われた…。



ただ話していただけでそんな風に思われるなんて。



…かなり誤解なんですけど。




「別に仲良いわけじゃ…!「あの」




誤解を解こうとしたとき、



横から聞こえた声に、遮られた。




「……へ?」




顔を向けてみれば、その声の主と思われる人が私を見ていた。



な、なに?




「ここ、隣空いてる?」



「えっ!…あ、」




その人が指さしたのは、私の隣の席だった。



……あ、席を探してる人か!