逃げれた、と思ったのも束の間。 「お前、なんでそんなに絵見せるの嫌がるんだよ。 そんなんじゃ、上手いかどうかなんてわかんねーし」 高木くんの、その綺麗な顔が、 かなーりお怒りの様子で、 眉間にシワを寄せ、 ジトーっと、私をガン見してくる。 う…、で、でも あれを見せるくらいなら、 下手クソって言われる方がマシ! 「もうその話はいいでしょ!? 星菜、行こ!」