「ったく、
ホントにお前はバカだな」




高木くんがそう言いながら急に私に近づいてきて、



私にデコピンしてきた。




「いだっ!」



「ぷっ、色気ねー」




そしていつもみたいにバカにして笑う。



ムカつく~!



っていうか何で私だけ!?




「あのな、
俺はいつも下手クソ下手クソって言ってんのに、
絵のレベルの話してるわけねーだろ」



「…なっ」




また下手クソって…!!



言い返そうと思った瞬間




「ナツの絵は、下手じゃないです!!」




星菜が一歩前に出て、強く言った。