好きなんだよ、バカ




俺の折り畳み傘を持ってとっとと走っていく女。



少しは遠慮とかしろよなー、かわいくねぇ。



あんなの彼女とかお断りだボケ。



はぁ、とため息をついて、晴希の待つ下駄箱に行くと




「雨降ってますね……。
どうしよう、傘ないんだけどなぁ…」



「マジ?
結構降ってるし、やばくね?」



「そうですよね…困ったなぁ…」




……ん?



晴希の他に、誰かいる?



声のする方へ向かうと、



そこには晴希と、



ふわふわした、小柄な女の子がいた。



……晴希、まさか、



浮気?