とはいえ、どこに行けばいいかわかんなくて とりあえず人が通らない、非常階段に来た。 「……で、話って? 南月ちゃんのこと?」 「そうです」 「譲れっていうのなら、聞かないけど」 違う。まぁ、それもあるかもしんねぇけど、 「先輩は ───『相澤先輩』なんですか?」