保健室を出て、向かうところ。 それは、 「あの、 山岡先輩いますか?」 芸能科2年の教室。 言葉の通り、用があるのは山岡先輩。 「俺に何か用?高木くん」 教室から出てきた先輩の、相変わらずの余裕ぶりに内心イラッとしたが さっき綾瀬の話を聞いて、この人に訊きたいことが出来た。 「ちょっと話があるんで、いいですか」 「……いいよ」