壁を作って
独りになりたい。
……もう、傷付きたくない。
フッと視線を逸らすと、
晃汰の手が、私の頬に触れて、
強引に視線を戻された。
「フリってなんだよ…。
本気で心配してんのに、なんでそんなこと言われなきゃなんねーの」
「……っ!」
「お前を保健室に連れてくるまでの間も、
うなされてるお前を見てると気が気じゃなかった。
お前は何に怯えてんの?
俺が何したんだよ……」
語尾は、とても弱々しく
晃汰の瞳が揺れた。
「こう…た」
「お前は強がってばっかだ。
自分一人で抱え込んで、勝手に倒れて…
少しくらい、誰かに頼れ。強がんな。
俺の前では、泣いてもいいから」



