「──やせ……
……綾瀬!!」
「……っ、……え…?」
誰かに呼ばれて、私は意識を覚醒させた。
……え…ここ、どこ?
私…一体…
「目ぇ覚めたか。
授業始まる直前に、前園さんがいきなり、
お前が倒れたって言いにくるからビックリしたぜ。
……心配させんな、バカ」
ベッドに横たわっている私のそばでそう言ったのは、晃汰だ。
どうして晃汰が?
ていうか
……倒れた?私が?
ってことは、ここ、保健室か…。
「お前まだ熱あんのか?
早退しなくて大丈夫か?」
「平気…。
ちょっと吐き気がしただけだから…」
「ちょっとじゃねぇだろ。
吐き気すんのなら無理すんなよ」
「大丈夫だから」
だいたいなんで、
晃汰がここにいるの?
私を気にかけてるつもり?
『───迷惑だって』
…………
「……そういうの、いいから」
「……は?」
「心配してるフリなんてしなくていいから…」



