「お前の席、どこ?」
「あ、そ、そこ…です」
結局、教室まで荷物を持ってもらってしまった…。
そして教室に勝手に入っていくから、
他の子たちが『誰?』って言ってる。
そりゃあ、違う学科の人と関わりないですもんね。
「……」
そんな声もお構い無しに私の席に向かった晃汰は、
なぜか私の席で硬直状態。
……?どうしたのだ。
「晃汰?どうしたの?」
「……これ、お前が描いたの?」
晃汰の指は、私の机をさしていて。
そこには、放置したままだったスケッチブックが開かれていた。
「……!!?」
バッと急いで隠す。や、もう光の速さで。