……蓮くん…。 昨日は待っててくれたのに、一人で行かせてしまった。 今日は…一緒に行けるよね。 ───ガチャ 学校に行く準備をして、家を出た。 「南月ちゃん」 扉を開けた先には、もちろん蓮くんがいた。 「蓮くん、おはよう」 「おはよう…って、 すごい荷物だね」 蓮くんは私が手に持っている絵具ケースを見ながらそう言った。 学校にも置いてあるんだけど、 使っていると足りなくなるのが当たり前で、これは補充用なのです。